まずはさっき読み終えた俺から感想を。

個人的にはこの世のどんなエンターテインメントにも勝るおもしろさがあると思う。

テーマの深遠さと物語のスケールや展開。

最高だぜナウシカ。

生命観を扱っているだけに、作品の最後にはいろんな意見がありそう

俺は概ねナウシカの考えに賛成だが、それでは滅びの道を歩むだけだとして反対する人もいっぱいいそうじゃん

その辺を、漫画内で一通り語られているけれど、もう一度語り合ってみたい。

あと、最後のオームと主の体液が同じだったことの意味も確認したい。

面白かったけど読みにくかった

>>5

絵柄が古いし、なんかコマ割りも古臭いしな。

それは同意。

ナウシカのっぱいももっといい感じに描いて欲しかった。

確かに面白いでも飽きるよ

何回も読める面白さはあるけど

>>9

漫画っていうフォーマットの中でみたらすげー飽き易いよな

小説と漫画の中間くらいの位置付けな気がする。ざっくりとらえて。

ナウシカが人類の裁定者である存在の巨神兵を最期まで私物化する話

雰囲気はすごく良かった

漫画としてはちょっと野暮ったい感じもした

ストーリーは好き

キャラは皇兄とチヤルカが良い

むしろナウシカ原作が読めたんなら カムイ伝 や 石の花 をオススメするわ

間延びし過ぎたと思う。俺も全巻持ってる

>>15

連載からしてスーパー間延びしてたからな

>>18

後半は編集が嫌がる駿に無理やり描かせてただけだから

>>22

知ってる

強引な展開と幕引きも道理

深いように見せかけて何もない作品

「破壊と慈悲の混沌」というのはつまりナウシカの行動が破綻しててそう言わせるしか無かったというだけの話

>>20

完全に同意

>>20

破綻してるもなにも、「生命」とか「破壊と慈悲の混沌」とか、「やさしさと猛々しさ」とかは、通念しているテーマそのものだろ。

矛盾した要素が同居している主人公に関して、憧れたり共感できる人は少なくないだろう。

何もない作品とはお前の感想であって、それは何も感じ取れなかったということだな。

>>29

あんなので凄いと思えるということはお前はただ騙されてるだけってことだ

あんなのは作者自身着地点が見えないまま適当にお茶を濁しただけ



クシャナ、クロトワは魅力がある

ナウシカには全くそれがない

>>33

お茶の濁し方が巧妙で、紐解けば核心には何もないというのか？

俺はそんなに頭が良くないのでそうとは思えないのだが。



キャラの魅力についてはおおむね同意。

>>33

なんかウォッチメンとかにも同じ感想言いそう

「どんなきっかけであろうと生まれた生命には価値がある、王蟲のように」と言いつつ

旧人類に作られた新人類の卵は破壊するという



心が設計されていようがその存在を潰す権利がナウシカにあるとは思えない

というか現世代のナウシカ達が滅んだ後の話なんだからほっとけばいい

>>26

卵はまだしも墓所は放っておくと干渉してくるからな

墓所だけ潰して卵は保護する方法があれば良かったろうけど

>>26

だよなｗ

諸々の問題の解決手段が結局は私見に依る一種の(というかモロ)暴力賛歌なんだよな

過酷な現実に基地外と化したちっぽけな少女が中途半端な愛と義務感から多くの人生や命そのものに介入した挙句その責から先に関しては語られず終劇

>>32

そう

巨神兵が母と自分を誤認した時もその誤解を解くようなことは全くしなかったし

「これでいいのだろうか」と自問することもなかった



途中で巨神兵＝裁定者と判明したが、それでも淡々と己の目的(墓の破壊)のために使った

作者は誤魔化そうとしてるけど行動だけみたら相当アレ

>>35

そりゃああいう形で漫画を帰結させるためには、その辺は仕方がなかったんじゃないの。

んなこと言ったら、フィクションは読めないぞ。

>>39

フィクションとか関係ない

そういうナウシカを手段のためには目的を選ばない強権の合理主義者として描いているんならわかる

だが実際は周りからは慈悲あふれる人物として評価され、ことあるごとに

「ナウシカみたいな人が増えれば」「みんながナウシカにはなれない」と

ナウシカが人類の理想であるかのようなセリフを登場人物が吐いていく

何かの宗教？

>>43

そういうアイコン的に扱われてる人間にも実際は暴力性が備わってるってところが作品の肝なんだと思うが

>>43

いや、でもそういう漫画なんですからそんなこと俺に言われても…

宮崎駿の思想を詰め込んだ作品ってことでいいじゃん。

俺はアリだと思う。

俺はその思想には結構共感出来る部分が多かったけどね。

漫画読んだけどアニメの方がどう考えても出来いいよ

宮崎駿はやっぱりアニメ作る人間なんだと思った

>>30

出来が良い悪いの次元の作品じゃないんだけど

「お前はこういう風に育ってこういう仕事についてこういう死に方をしなさい、その後のこともちゃんと決めてあるから」という親を

子どもが反抗してバットで撲殺しましたという話

>>37

わかりやすい。その通り。

>>37

完璧な要約

あまりに要約しすぎだがｗ

大体、平和な支配を打ち破って

辛くても自由があれば希望がある！っていう思想は

別にナウシカだけでなく昭和世代の漫画家全体に蔓延してる思想では？



学生時代に運動に明け暮れて、まともな学力も無い

アホの子がいざ現実に向き合わなきゃいけなくなった時

他に入れるとこが無くて漫画家になった奴も相当数いた

だから漫画アニメには左翼思想が多い

>>51

さすがに話がそれてるよ

そこまで考えられるなら、その頭で感じた感想を書いてくれ！

最後のナウシカの行動はどう思う？

>>54

あの終わりしかないとは思うぞ

俺だってあーする

まあ変に自然賛美みたいになってるアニメ版よりは

宮崎がパンツ脱いでて好感持てるし

ナウシカ自身の暴力性が他者から責められることがなくその自問の深度も浅いんだよね

しかし他人の暴力には敢然立ち向かう

しかし結局は暴力で解決するというｗ

それは矛盾ってもんじゃないんだよね

作品の骨盤が狂ってる

ナウシカ漫画はいわば複次元の価値観の混淆体なんだよ

筋が通らないでは済まされないレベルの齟齬に行き当たるほど問題は巨大化していくのに主人公の成長が殆ど見当たらない

>>53

そこまで言うか？そりゃもちろん暴力性は内包しているが、行使の仕方が他のキャラとかとは決定的に違うじゃないか。

ミラルパやクシャナの兄弟は、自身の保身や権力の維持のために行使したが、ナウシカは他者のためだった。

対話ではなく戦争という土壌に、全キャラが立っている時点で、暴力を全く使わないというのは物語の進行上不可能。

しかし、暴力の使い方が、根本的に違っていたじゃないか。



それと、俺はあの物語は主人公の成長については重要ではないと思うぞ。

ナウシカの確固とした生命倫理観は、おそらく物語が始まった時からあったじゃん。

だからその考え方に世界の全員が共感しちゃっていくっていう。

>>53

分かる

ナウシカには人間性があまり感じられない

その時その時で役者が入れ替わっているよう

他者もナウシカに甘く、ナウシカ自身も甘い

>>62

たしかに。ナウシカは思想そのものだと思う

だから、感情移入して読むにはクロトワとかがおもしろい

甘いんではなく、共感してるんだろ。

誰だって戦争はやめたい、平和に生きたい。

暴力や圧政にあえぐ人民の代弁者だったからこそそういう構図になってるわけで、甘いのとは違うんじゃないか。

>>65

ナウシカはテーマを圧政や戦乱の時代からの解放で終わらせておけばよかった

それならその言い分もわからんでもない



でも実際は命とは何か、生きるとはどういうことなのかという領域に踏み込んでいる

そしてその終盤でのナウシカの行動の破綻はもうどうしようもない

>>70

だよねぇ

もうどーしよーもないレベルの混乱をひとりの少女に肩にしかも作者の願望まで込めて載っけられたナウシカはそりゃ行き当たりばったりにならざるを得ないわな

物語の進行に必要な道化役みたいでもある

ナウシカも最初の親衛隊との決闘は怒りにかられてぶっ殺しただけだな

>>61

その一事だけみても自分の使役したウマの死では泣くのに一般人が軍人を頃しておきながらの主人公の立ち直りの早いこと

生死感を持ってないんだよね

次々と巻き起こる事象に行き当たりばったりで方向づけして、またそれで自分ではなく対象を捻じ曲げ進む系漫画だよな



まぁそれが面白いっちゃ面白いが

カムイ伝や石の花とかも較べるとスカスカ

死のうとしてたのが生きようと変わるのは行動原理の進歩とは別？

あれは自問の結果が死だったけど王蟲だの森の人に助けられて考え変わった感じか

>>67

それは行動原理というより単に逃避した自己にまた向き合おうと立ちあがった、謂わば恢復作業

自己哲学の深化とは別個



ナウシカは様々な偉大な事柄に触れ様々な問題をどーにかしよーと足掻き実際色々改変しちゃうんだけど、その行動原理ってのは所詮なんとなしの優しさの域内を出ない

ばかりか自分の暴力の本質を考察すらしない

上に剣を捨てない

それは思想でもなんでもなく常態化した作業が根っこにある

殺したくない！

って心から思い描き願うこととそれを実行することとの間には大きな隔たりがある

ナウシカの殺したくない！の叫びは自分が殺したがりだってことの証左だよ

いっそのことジーキルとハイドくらいのメリハリつけてもよかったのに

どーしても綺麗事を唱えたくなるのもパヤオで

そのしわ寄せは作品の中でも主人公に集中する

パヤオセンセの作品の終わり方が大体いつもドカーンと派手な花火を打ち上げてそれまで丁寧に積み重ねてきた作品世界を収斂する手法に依らざるを得ないところも大まかな根っこが同じ場所から生えている



派手な花火

・飛行船の係留解け

・メイの家出

・女の子を賭けた勝負

・でいだらぼっち爆発etc.etc.



ナウシカ映画はまだよい

ラピュタは完璧

もう揺るがせないくらい見事な予定調和

戦記ものとしても「元凶潰して万事解決」みたいになってるのがなんとも



作中でも憎しみの連鎖は簡単には切れないってエピソード入れてあるのにね

墓所破壊したら絶対一部土鬼が爆発するでしょうよ…

そしてそのテロを起こした本人はどこぞに隠遁、その後政で世界をどうにかまとめたのはクシャナ他有能な政治家だったという



クシャナさんはナウシカ殴っていいよ

かつての二大RPG、FFもDQもこの世界観に影響受けてるよな

FFは世界観から飛空艇からチョコボまで

鳥山もデザインワークで影響を公言してるし

>>69

騎士の世界だからな

あれナウシカがお得意のカリスマ性溢れる念話(笑)で「墓所を守る人々よ、もう墓所に頼るのは止めましょう」って洗脳して

墓所からみんな撤収させたらそれで済んだんじゃね

墓の主って手足になる世話係の人間がいないと動きにくいみたいだし

>>84

ぱやおはカタルシスが好きだから

作品内部に治外法権を設けたがるんだよ

そんな理知的な条件で終わる戦記物語をどのぱやおが欲しがるというのか



ナウシカ漫画の一番の魅せ場はクシャナが自軍と合流し土鬼に反攻をする戦場描写

あそこが一番ぱやおの筆が燃えている

暴力漫画の面目躍如の名場面

んで、王蟲と墓所の体液についてはどういうことだ？



墓所って構造的にはヒドラと同じなんだよな？

王蟲がつまりヒドラってこと？



墓所を壊して、毅然と生命観を主張したナウシカだけど、ナウシカが最も愛した王蟲自体が、結局は墓所そのものだったから、ショックを受けてたってことなのか？

>>90

もうその辺りは自由解釈でｗ

新人類の現出までの繋ぎどもはみんな出処が近いんだよね

大蟲と心を通わせられるのだって同じ技術によって生み出された副産物かも知れないし

ナウシカは暴力と破壊

汚濁と洗浄の巨きな命のサイクルを守る為に自分の考えなんかうち捨て魂の命ずるままに殺し、会いし、引きこもり、立ち直り、殺したり愛したり逃げたり闘ったりし続けるんだよきっとずっと死にもせず

あんまりはっきりとは解らないけども

たとえば「もののけ姫」の時に

優しい自然だけでなく牙を向く自然というものも描かいておかないと先に行けない

みたいな意味のことを言っていた人だからパヤオって



そうするとオームとの親交の象徴みたいだった青き衣と金色の野について

何もかもぶっとばした荒野と返り血というもので描き直す必然性が

自分の中にあったんだろうなという気はする

それがどういうものなのかはっきりとは解らないけど

>>98

むしろそーした存在としては大きな虫が完璧にその任に就いている

人間をブチッとふみ潰したりするシーンは胸がスカッとするよねぇ

物語最後ナウシカ先生の「ちがう！命とは～」云々かんぬんの御高説(ﾄﾞｬｱ)は蛇足

あそこは初読でも失笑を禁じ得ませんでした

ヒドラ達と住まう夢の楽園

デブ兄弟達の浄化

あの辺りもよかったんだけどねぇ

終わり方が打ち切り臭く見えるのは俺だけ？

>>101

というか飽きてきたとこに編集に無理やり描かされて終わらせた

ナウシカって最後に人類救済の道を閉ざしたんだよな？

自然環境回復したら適応できずに滅びる可能性があるのに……

>>107

ナウシカというかパヤオ的には多分

人間なんか滅んでもいいんだよ

微生物でもなんでもDNAを持った生き物が生き延びて

何億年とか後にまた繁栄したらそれでいいじゃんかって思ってそう

>>107

大丈夫

その為の巨神兵器

世界を穢し続ける人間に優しく自然に厳しい人類はクシャナ殿下タイプの支配者が増やしてくれる

パヤオ的に大事なのは人間より地球とその生態系

そのためには、生態系の一部分である人間さんは滅んでも仕方がない