どこに行けば、芸能人に会えるだろう。握手会？　ライブ会場？　いや最近ではもっぱらパチンコ店だ。人気歌手がパチンコ台のキャラクターになることを「歌パチ」というが、そこには一攫千金を狙う思惑が渦巻いている。そんな業界の事情に芸能評論家の肥留間正明氏が切り込んだ。今夏、埼玉県川越市で配られた新聞に挟み込まれたパチンコ店の折り込み広告に、見覚えのあるＡＫＢ４８のメンバーがずらりと載っていた。「パチンコ店は全国で１万軒以上。ＡＫＢはパチンコをメディアと同じプロモーションととらえ、戦略的に動いています」と業界関係者は話す。芸能界ではパチンコは大きな収入源だ。バブルが崩壊してＣＭなどの出演料が激減した直後からタレントのパチンコ進出が目立ち始めた。中森明菜らスーパースターも登場。ピンク・レディーはパート３まで出演、パチンコ界の超売れっ子だ。

とにかくギャラがいい。名の売れたタレントなら、５年前で３０００万円以上は手にできた。２億、３億はざらで、あるスターには１０億円が提示されたという。「５億円を提示すると態度が一変したロックグループがいました。逆に頑として首を縦に振らなかったのは松田聖子、サザンオールスターズなど。イメージが合わなかったのでしょう」と前出関係者。さすがに今ではこの額は難しいが、パチンコ店を回る「ホール営業」は増えている。「酒井法子はもっぱらホール営業。ギャラがいいのです。１軒で５０万円以上。１日４、５軒回れば、３００万円はガッポリです」と広告代理店関係者は明かす。
2014.10.16
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20141016/enn1410161541013-n1.htm